貫汪館 名古屋西支部

Kan ou-kan Nagoya Nishi Branch

貫汪館 名古屋西支部長 プロフィール

私、名古屋西支部長について紹介致します。

shibucho profile

年齢:30代前半
性別:男性
趣味:美術・音楽・芸能・映画 鑑賞

◆私の武暦◆

<幼年期の憧れ>
子供の頃は武士や騎士、強い戦士が出てくる物語が好きでした。実に単純な子供の憧れです。

当然、武道にも興味を持つようになりましたが、
元々肌が弱く、傷付きやすい体質で手指に負担の掛かることが苦手なこともあり、
自分自身が学ぼう、という気持ちにはなかなか繋がりませんでした。


<武道を始めた頃>
実際に武道の稽古を始めたのは大学時代です。
肌が弱いのは相変わらずでしたが、なんとなくやってみたくなり、いくつか経験しました。

剣を取って戦う時代ではなく、現代では有り得ない状況だとしても、取り組む以上はその想定の中で実際に通用する技を身に付けようとするのが当然だろう、と思っていましたが、しばらく続けている内に違和感を覚えるようになりました。

周囲は誰かが決めたルールや採点基準の中で高評価を得ることに一喜一憂していました。
組織で統一された基準があり、それに則った動きをしているかどうかが評価される、動きの内容・質よりも、見栄えや雰囲気などに関心を寄せる人が多い、ということに驚き、落胆しました。

何が起こるかわからない中で対処していくには無数の可能性があって然るべきなのに、可能性を狭めてしまう考え方のようにしか思えなかったのです。
もはや戦いの中で用いる技術ではないわけだし、そういう取り組み方もあっていいのだ、と理解はしつつも、どうしてもそのような価値観には馴染めませんでした。


<貫汪館との出会い>
大学卒業の少し前辺りから、自分の理想とする武道への取り組み方を見つけたいと思い、情報を集め始めました。
色々な古流の動きを動画で見たり、武道以外でも合理的な体の動きを研究している方の本を読んだりしました。

その結果、次のように考えるようになりました。
「一切の無理無駄を省き、最小限のプロセスで動くのが最も理想的な武術の動きである。」
「そのためには筋力を使わず、体の中心をまず働かせることで全身を一つのものとして動くことが必要である。」
「その条件の下では、剣術、柔術、鎗術などの全ての武術の動きは共通である。」
「一つの武術だけの取り組みでは観点が狭く、本質に辿り着くのが難しい、複数の武術を併行して稽古するべきである。」


周囲に同じ考え方の人はおらず、しばらくは一人で工夫を続けていました。

平成21年(2009)、ネットで調べ物をしているときに貫汪館のホームページに辿り着きました。
館長が記されている『道標』も読み始め、すぐに私が求めるものと同じ方向性の稽古をされていることがわかりました。

工夫を続けている間に、「武術の本質を理解するためには、それが生まれた時代背景について知る必要がある」
と考えるようになっていましたが、館長は武術史の研究もされていることが『道標』から読み取れましたので、その点でも理想的な取り組み方をされているように思えました。

折良く、近い内に一般向けの講習会があったので参加致しました。

驚きや感心より、「安堵した」といった気持ちでした。やっと自分の求める武術をしている方々に出会えたからです。

それ以降は年に数回行われている講習会にほぼ欠かさず通うようになりました。
教えを受けられる時間は少ないものの、まるで江戸時代の武者修行のようでもあり、一回々々がとても楽しく、有意義な時間でした。


<名古屋西支部の設立>
平成25年(2013)、貫汪館は組織化に向けて動き出しました。
多くの人に貫汪館を、ひいては古武道の存在を知ってもらい、広めていくためです。

厳しい現実として、古武道やその他多くの日本の伝統文化は消滅の危機にあります。
継承者がどんどん減少しているからです。
何百年も伝わってきたのに、あと数十年以内に絶えてしまいかねない、そんなものも少なくない状況です。
伝え残すためには今、広める努力をする必要があります。

組織化に伴い、館長から名古屋に支部を作ってほしいとお話を頂きました。

以前はただ自分が高度な技術を身に付けられればよい、と考えており、自身が指導者になるつもりはありませんでしたが、修行が進む内にこう考えるようになっていました。

「そもそも伝え残すということ自体が武術の本質に関わる要素であり、それを経験しなければ求めるレベルに至ることはできない」

いつしか江戸時代以前の伝承形態を残す武術流派を修め、次代に伝え残すことが私の人生の目標になっていました。
支部設立は願ってもないことであり、すぐにお引き受け致しました。

現在は名古屋市内で大石神影流剣術と澁川一流柔術を広めるために活動中です。


◆伝えていきたいこと◆

武術を通して私の人生はとても豊かなものになりました。

貫汪館の武術では常に自由であること、楽であることが求められます。
いつ、どんなことが起きても自在に対処するのに力みは邪魔だからです。

力みがあれば体は固まりますが、楽であれば自由に動けます。

そのためには自然であることが必要です。
重力や体の構造に逆らわず、それらから自然と生まれる動きは体に無理の掛からない楽で自由な動きです。

そのような稽古を通して、重力を感じ、地面を感じ、自分の体の構造を感じ、形の稽古では相手の心の働きを感じる中で、全てが繋がっているのだと感じられるようになりました。

それまでよりも広い視野で物事を捉えることができるようになったのです。
生き方、考え方が変化し、自分の感じる世界というものが大きく広がりました。

取り組み方次第ですが、武術には確かにそのような力があると思います。

名古屋西支部で学ぶ方々にとって武術の稽古が、
私と同じように人生の豊かさを見出す切っ掛けになればいいな、と思っています。



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